男の子のわんちゃんを飼い始めると、ペットショップの販売員さん、トリマーさんや獣医さんに、去勢手術をすすめられることがありますよね。
でも…
健康なわんちゃんに手術なんて、
いきなり考えるのは難しいと感じてしまいますよね。
元気なのに手術して痛い思いさせるのは可哀想…
何よりも全身麻酔かけるのが怖いし…
お金もかかるし…
などとデメリットが頭の中をよぎって悩まれてしまいますよね。
ですが、実は去勢手術にはデメリットを上回る大きなメリットが沢山あるのをご存知ですか?
これを知っていると、子供を作る予定のないわんちゃんならば、早めに手術したほうがいいなぁということがわかると思います。
それでは、去勢手術について詳しくお話していきたいと思います。
去勢手術のメリット
去勢手術をおこなうことで、望まない妊娠を防止できることはもちろんですが、 その他にも様々なメリットがあります。
メリット①. 男性ホルモンに関連する病気の予防、発症率を低下させる効果
具体的にいうと、「精巣腫瘍」「前立腺肥大」「肛門周囲腺腫」「伝染性生殖器腫瘍」「会陰ヘルニア」という病気の予防、発症率を低下させる効果があります。
高齢になり、これらの病気になってしまってから去勢手術をおこなおうと思ったときには、年齢的に、あるいは他の病気の影響で麻酔がかけられず手術を断念しないといけないケースもあります。
そのため、若い健康なうちに手術しておくほうが断然おすすめです。
メリット②. マーキング行動やマウンティング効果の抑制効果が期待できる
性成熟期のマーキングやマウンティング行動を始める前に去勢手術をおこなうと、かなりの確率で抑制できます。
一方で、そのような行動が始まってからの手術の効果は50%程度らしいです。半々の成績…というとは、やってみないとわからないですね。
去勢手術のデメリット
- 子供を作れなくなる
- ホルモンバランスの変化により、代謝が変化することで太りやすくなる
でも、お食事の管理を適切におこなえば基本的には心配ありません。
また、去勢手術後の犬用に栄養バランスが考えられたフードが市販されているので、そのようなフードに切り替えれば安心ですね。
全身麻酔をかけるリスクがある
若い健康な犬では、ほとんど心配ないケースが多いとのことです。
雷が人に落ちる確率と同じぐらいの確率らしいです。
費用がかかる
手術費用や手術前検査などを合わせて、だいたい4~5万円前後ぐらいのイメージです。
わんちゃんを病院に預ける必要があるケースも…
病院によって、入院が必要な病院と、日帰り手術が可能な病院があります。あらかじめ調べておいたほうがいいかもしれません。
手術後に家で気をつけることはある?
手術後は傷口がしっかり塞がるまで、7~10日ほどかかります。
その間は、術後、傷口を舐めてしまう子が多いので注意する必要があります。
傷口を舐めてしまうことで、傷口が開いてしまうと再度縫合をし直さないといけないケースがあります。また、感染がすすんでしまうと傷口の回復に時間がかかってしまうケースもあります。
そのため、術後はエリザベスカラーをつけて術部を舐めないようにさせましょう。
最近は、エリザベスカラーのかわりに、術後服という手術後用のウェアーも流行っています。
術後服を着せてしまえば、エリザベスカラーをつける必要はありません。
エリザベスカラーはストレスを感じてしまって可哀想…
ご飯を食べづらい…
お水が飲みづらい…
家の中で歩くときに色々な家具にぶつかってしまう…
などの問題がありますが、
そのような問題を克服してくれる優れたアイテムなので、大変おすすめです。
しかも1着持っていれば、手術後以外にも使えます。
たとえば、皮膚炎のときに皮膚をかかないようにするために使うなど、様々なシーンで役にたちます。
まとめ
去勢手術は様々なメリットがあることがわかりましたね。
とくに、高齢になってから発症する可能性のある病気の予防ができるという点は、大きなメリットですよね。
手術を行うのは、可哀想という気持ちはわかります。
でも、将来、病気になってしまってから大変な治療をするほうが、 結果的に可哀想な思いをさせてしまうかもしれません。
それを考慮すると、やっぱり若くて元気な麻酔リスクが低いときに、去勢手術したほうが経験的には断然おすすめです。
予防できる病気は予防するに越したことはありません。
子供を作る予定がないわんちゃんは、去勢手術を前向きに検討してあげましょう。
投稿者プロフィール
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犬をこよなく愛して20年。とある田舎で犬たちと暮らしています。
犬を飼っている方の疑問やお悩みを解決し、微力ながら犬と人が幸せに暮らせる社会づくりに貢献していきたいです。
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