ドイツで犬を飼う人には義務付けられている?ドイツの犬税

ご存知の方もいるかもしれませんが、ドイツでは犬を飼う飼い主さんに犬税の納付が義務付けられています!

それは一体どこでどのように使われているのでしょうか?

正直、犬税に対する国民の意見は?

そんな気になる点について見ていきましょう。

何故犬税の納税が義務付けられているのか

ドイツの犬税は元々、富裕層や貴族が犬を愛玩用や狩猟用として飼育、それらに対して1810年から贅沢税(または富裕税)として納税の義務が発生したのが始まりです。

昔存在していた数ある税金がなくなるなか、犬税は今も残っています。

また、2頭目からは1頭目以上の金額、3頭目はそれ以上といったように、飼育数が増えれば増える程犬税の支払い金額も増える仕組みとなっているので、そうした仕組みの上で現在ではこの犬税が主にキャパシティを超える多頭飼育の抑制としても役立っています。

更に闘犬種として指定されている犬種を飼育する場合は、通常の3倍もの犬税がかかります!

金額に関してはそれぞれの自治体によって金額が異なるので一概には言えませんが、だいたい年間で90ユーロ~115ユーロの間(日本円でおよそ10,800円~14,000円)です。

ちなみに私が暮らす地域では年間108ユーロ(日本円でおよそ12,000円)です。

また、ドイツの他にもオーストリア、スイス、オランダ、フィンランド、チェコ等が犬税導入国としても知られています。

犬税の使い道は?

犬税の使い道は?

犬税の使い道として、犬によって汚れてしまった街の清掃費として一部使用されています。

実際に、一部の公園や公道に設置してあるごみ箱には犬の為のエチケット袋が設置されており、各犬の飼い主さんは自由に使用することができます。

ただし、犬税として徴収された税金は必ずしも犬の為だけに使われるわけではなく、交通機関や公道などの一般財源としても使われます。

しかし、中には実際のところ何に使われているのか分からない、等といった声も少なからずあるそう…

犬税に対するドイツ国民の意見は?

犬税に対するドイツ国民の意見は?

先程も書いたように、犬税の使い道は犬に関することだけではありません。

そして、猫のような他のペットに対しての納税は義務付けられておらず、犬の飼い主さんの中には“何に使われているかも分からないのに払うのは嫌だ” “猫や他のペットに対する納税義務はないのに犬だけ納税しないといけないのは不公平だ”

などといった意見もあるそう…

ただ私個人の意見としては、日本にも愛犬がいて日本の犬に対するシステムを見ているので、交通機関やほとんどの公共施設に愛犬と一緒に行くことができたり、場所によっては公園や歩道に設置されているごみ箱に犬のエチケットバッグが付いていて自由に使うことが出来る等、

ドイツを含むヨーロッパでは愛犬と生活する中でありがたい環境が整っています。

また犬税を義務化することで先程の記述したように、キャパオーバーとなる多頭飼いの抑制をし、むやみに犬を飼ったり繁殖させるということがかなり減少されるので、その点を考えてもある意味犬の保護の一環として役立っているように感じます。

それを考えるとこの年間108ユーロといった納税は決して無駄なことではないし、むしろ払う価値があるものだとも思えます!

それについては人それぞれの価値観の問題になりますが…(苦笑)

また、犬税の細かな使い道が分からないとしても少なくともそれがシェルター等といった州営の動物保護施設の足しにもなっていると信じています。

それを考えると、日本のように期間中に飼い主さんが見つからないからといって罪のない子達が殺処分されてしまうということなく、きちんと飼い主さんが見つかるまでケアをしてくれる保護施設にも余裕ができるのでは…とも思います。

簡単に犬を家族として迎え入れるのではなく、飼い主として、家族の一員としてしっかりと迎え入れるという覚悟が更に必要にもなりますね。

今回はドイツの犬税について

1.犬の飼い主には犬税を支払う義務がある。(金額は地域によって異なります。)

2.犬税に対して様々な意見はあるが、私一個人の意見としては支払う価値のあるもの

皆さんはこの犬税についてどう思うでしょうか?

私は先程から書いている通り賛成派です!!

日本全国にもこの制度が導入され、更にそれが日本のペット事情向上のキッカケにもなるのなら是非導入してほしい制度でもあります。

(現状のままではその税金もどのように使用されてしまうのかは分かりませんが…)

投稿者プロフィール

山本
山本
犬をこよなく愛して20年。とある田舎で犬たちと暮らしています。

犬を飼っている方の疑問やお悩みを解決し、微力ながら犬と人が幸せに暮らせる社会づくりに貢献していきたいです。