うちの愛犬の目が白い気がする・・・もしかして白内障?原因は?治療は?

最近、うちの子の目が白くなってきた気がするんだけど、、、

もしかしたら白内障ではないか?と心配になることがありますよね。

もし白内障だったら、、、

どうして白内障になったのか?

どうすればいいの?手術しないといけないの?

など気になりますよね。

そもそも白内障って、どのような病気なのか、原因や治療についてもあわせてお話していきたいと思います。

白内障とは?

白内障とは?

目の中の水晶体というレンズが、何らかの原因で白く濁ってしまう病気です。

はじめは、言われないとわからないぐらいの白さですが、

濁りが進むと、飼い主が見ただけでもわかるぐらい目が白くなります。

白くなるほど、水晶体に光が通りづらくなるため、視力に障害がでてきてしまいます。

どんな症状がでるの?

どんな症状がでるの?

以下のような症状がないかチェックしてみましょう。

  • 歩いていると、よく物にぶつかる
  • 大好きなおもちゃを投げても気づかない
  • 段差でつまずく
  • 顔まわりを触ろうとすると驚いてしまう
  • 天気がいい日のお散歩は、眩しそうにする

このような症状がある場合、

もしかすると視力が低下しているかもしれません。

うちの子、本当に白内障ですか?

うちの子、本当に白内障ですか?

「先日、トリマーさんに目が白いから白内障になっているって言われたんです。でも、本人は、目も見えているし、元気いっぱいだけど、本当に白内障なのでしょうか?」と言って、動物病院に来院されるわんちゃんがよくいらっしゃいます。

しかし、、、

実は、「目が白い」=「白内障」とは限らないんです!!

目が白くなる病気って、実はこんなに色々あるのです。

  • 白内障
  • 角膜が白くなる病気(角膜潰瘍、ジストロフィーなど)
  • 前房蓄膿(高脂血症、ぶどう膜炎)
  • 核硬化症

目の中のどこが白いのかによって、考えられる病気が色々あるので、

少しでも目が白いかな・・・?と思ったら、専門知識のある動物病院の獣医さんに診てもらいましょう。

白内障だと思っていたら、違う病気だった・・・なんてことも、よくあります。

また、白内障とよく間違われやすい「核硬化症」というものも知っておいてください。

核硬化症・・・?

核硬化症とは、5〜6歳ぐらいから水晶体の中心(核)が青白く見える現象のことです。

一見、白っぽくみえるので白内障だと思って来院されるケースも多いのですが、これによって視力にダメージがでることはないので、白内障と区別する必要があります。

白内障の原因は?

白内障の原因は?

犬では、おもに歳を重ねてから、加齢や遺伝が原因で白内障になることが多いです。

特に、プードル、ビーグル、ミニチュアシュナウザー、シーズー、芝犬、コッカースパニエル、アフガンハウンドなどはなりやすいです。

その他には、糖尿病や外傷などにより二次的になってしまう子もいます。

また、遺伝によって6歳以下の若い犬でも白内障になってしまう子もいます。

白内障は手術が必要?!

白内障は手術が必要?!

初期の白内障では、目が見えているうちは、とくに治療は行いません。

白内障の進行の予防として、目薬やサプリメントなどがあるので、使ってみたい場合は獣医さんに相談してみましょう。

白内障が進行し、真っ白に濁ってしまい、物にぶつかるなど視覚障害がでてきた場合は、手術を検討しましょう。

手術の方法は、人と同じように「超音波入荷吸引術」をおこない、人工眼内レンズを挿入する方法が多いです。

手術後は、ぶどう膜炎、緑内障、感染などの術後合併症が起こるリスクもあるので注意が必要です。

しかし、中には麻酔がかけられず手術ができないケースもあります。

それはどんな場合かというと、

  • 高齢で麻酔リスクが高い
  • 他の病気があるので麻酔をかけられない

などです。

手術できなかったら、この子はどうなるの?と心配になる方もいらっしゃいますよね。

でも、犬はとっても賢い子が多いので、目が見えなくなっても、慣れた場所であれば、お皿の位置やトイレの位置を認識することができる子が多いのです。

ただし、目が見えなくなってから、家の中の家具の配置や、犬用のトイレの場所、ご飯の場所を変更してしまうと、わからなくなって混乱してしまうことがあるので、なるべく変えないようにしてあげましょう。

また、目は見えてない分、物にぶつかりやすいので、ぶつかったら危ないものは置かないようにしましょう。

まとめ

まとめ

犬の白内障の原因は様々ですが、目が白くなる病気は白内障以外にもたくさんあります。

少しでも白いかも?と気になったら、かかりつけの獣医さんに診てもらい、正しい診断をしてもらいましょう。

白内障の予防には、サプリメントや目薬などがおすすめです。

手術をおこなう場合は、麻酔リスクや術後合併症リスクを理解した上で検討するようにしましょう。

残念ながら手術ができず目が見えない子でも、生活環境を配慮することで、十分快適に過ごせる子が多いので、お家でできることを考えてあげるのも大事なケアの1つですね。

投稿者プロフィール

山本
山本
犬をこよなく愛して20年。とある田舎で犬たちと暮らしています。

犬を飼っている方の疑問やお悩みを解決し、微力ながら犬と人が幸せに暮らせる社会づくりに貢献していきたいです。