犬の発情期はうるさいのがあたりまえ?発情期の行動や対策をご紹介

いままでそんなに吠えることもなく手のかからない犬だったのに 最近変な声で鳴いてうるさいことが増えた。これはもしかして発情期?どうやって対処したらいいの?

そんな飼い主さんも多いのではないでしょうか。

犬を家族に迎えるなら、犬の発情期についても知っておくといいですね。

ここでは犬の発情期について、犬がうるさい理由や対策などをご紹介していきます。

発情期とは

発情期とは

意外と知られていないのですが、オス犬に定期的な発情期はありません。

発情期があるのはメス犬だけで、発情期を迎えたメス犬に対してオス犬が発情するのです。

つまり、 発情期(ヒート)=メス犬の生理がきている時期、またオス犬が発情期のメス犬に発情している時期

発情期の期間

発情期の期間

犬は体が成長し、繁殖できるように成熟すると発情期が訪れます。

オス犬の場合は生後5ヶ月ころから、メス犬の場合は生後6-10ヶ月ころから始まるといわれていますが、これには個体差があり、1歳、2歳くらいに始まる犬もいます。

比較的小型犬のほうが早く初回の発情出血をむかえるようです。

発情出血は7日から10日くらい続きますが、これにも個体差があり 3日ほどで終わる犬も、また2週間以上も続く犬もいます。

発情出血がはじまって約1ヶ月ほどかかって発情期はおわります。

そしてはじめての発情出血をむかえてから、平均すると1年に2回ほど 発情期がやってきます。小型犬と大型犬とではその周期は異なるようです。

注意すること

・1ヶ月以上も出血が続く場合は子宮などに異状がある可能性があるので獣医さんに 診てもらいましょう。

・犬によっては出血量が少なかったり、自分で舐めてきれいにしてしまうので 飼い主さんが気づかないこともあります。よく様子を見てあげましょう。

・発情出血が終わっても発情期は終わっていないので、あまり早くオス犬と近づけないようにしましょう。

・発情しているメス犬にはオス犬が寄ってきてトラブルになることもあります。

散歩のルートに気をつけたり、多数の犬がいるところなどには近寄らないようにしましょう。

発情期の行動

発情期の行動

オスの場合は、発情期のメス犬のフェロモンに刺激されることで発情します。

なんと半径2キロ以内のメス犬のにおいを察知するというから驚きです。

落ち着きがなくなったり、自分の存在をアピールするためにふだんよりよく鳴いたり吠えたりします。

他のオス犬にとられまいと必死で鳴いたり、遠吠えや夜鳴きをすることもあるようです。

室内外でのマーキング行動が増えたり、飼い主さんに反抗的になってしまう犬もいるようです。

メスの場合は、出血すること以外に落ち着きがなくなったり、食欲がなくなる犬もいます。

またフェロモンをまきちらすために尿の回数が増えたり、マーキングやマウンティングをすることもあります。

オス犬同様にふだんよりよく鳴くようになったり、偽妊娠といって犬自身が妊娠したと勘違いし、タオルやおもちゃなどを子犬にみたててお世話するような行動をとることがあります。

この場合、飼い主さんがそのタオルやおもちゃに近づくと、威嚇して吠えることもあります。

発情期になるとこのような声で鳴いたりします。参考にこちらをご覧ください。

出血の対策

人間と同じようにメス犬の生理による出血は自然現象なので止めることはできませんね。

犬用のオムツなどを使って床などをよごさないように工夫するといいでしょう。

うるさいときは

オス犬の場合は発情しているメス犬から遠ざけるなど、メス犬から距離をおくことで

静かになることが多いです。

メス犬の場合も発情期をむかえているときは散歩を控えるなどして

オス犬と出会わないようにするといいでしょう。

避妊・去勢手術

発情してうるさくなるのはオスもメスも本能的な行動なのでしつけで抑えることは 非常に難しいといえます。

妊娠、出産を望まないのであれば、避妊や去勢手術を視野にいれてもいいかもしれません。

オス犬では前立腺肥大、前立腺腫瘍、精巣腫瘍などの病気の防止になり メス犬では乳腺腫瘍、子宮蓄膿症などの病気になる確率が格段に下がるといわれています。

ただしホルモンバランスの乱れにより、オスもメスも肥満傾向になりやすいというデメリットもあります。

まとめ

ここでは犬の発情期についてご紹介しました。

①オス犬に決まった発情期はなく、発情期を迎えたメス犬に発情している。

②発情期を迎えているメス犬はなるべく他の犬とかかわらないようにする。

③発情してうるさいのは本能的な行動なのでしつけをするのは困難。

④繁殖を望まないなら避妊・去勢手術という方法もある。

犬の繁殖に不可欠な発情期ですがうるさいのは困りますね。

もし避妊や去勢を検討するのなら、まずかかりつけの獣医さんに相談することを

おすすめします。

飼い主さんも愛犬もストレスなく生活できる方法を選んでみてはいかがでしょうか。

投稿者プロフィール

山本
山本
犬をこよなく愛して20年。とある田舎で犬たちと暮らしています。

犬を飼っている方の疑問やお悩みを解決し、微力ながら犬と人が幸せに暮らせる社会づくりに貢献していきたいです。