腸内環境が崩れると、下痢や便秘を繰り返しやすくなります。中には、吐いてしまったり、食欲がわかなくなってご飯が食べられなくなっちゃったりする子もいます。
そうなってしまうと、お腹の調子の問題だけではなくなってきてしまいますよね。
腸内環境を整えるのには食事が大切だけど、食事だけでは改善できない。
サプリメントもあるのは知っているけど、どんなものがよくて、どういう風にあげたらいいかわからない。
そんな時はどうしたらいいのか…。困っちゃいますよね。
犬の腸内環境を知っておこう
まずは、犬の腸内環境について知っておきましょう。
知らないことをどうにかする!なんてこと、できないですもんね。
犬の腸は人間と同じで、小腸と大腸があります。
小腸は十二指腸・空腸・回腸の3つからなります。小腸は消化を進めて、アミノ酸・脂肪酸・糖類などを吸収します。
大腸は盲腸・結腸・直腸の3つからなります。水分・電解質・水溶性ビタミンを吸収し、便の形成を行っています。
そして、腸の中には腸内細菌というものがたくさんいます。腸内細菌は大きく3種類に分かれています。善玉菌・悪玉菌・日和見菌です。善玉菌はお腹にいい菌で、悪玉菌は増えすぎるとお腹に悪さをする菌です。
日和見菌は、善玉菌・悪玉菌のうち勝っている方について動くので、善玉菌が勝っているときは善玉菌の味方になるし、悪玉菌が勝っているときは悪玉菌の味方に付いてしまう菌です。
これらのバランスが崩れると、いわゆる腸内環境というものが悪くなって様々な症状が起きてくるんです。
そうすると、腸の働き自体も悪くなってしまって病気にも繋がってくることになってしまいます。
腸内環境が悪くなることで起きる病気
腸内環境が悪くなると、様々な症状が出るということはお伝えしましたが、具体的な病気の例もお伝えしますね。
・腸炎→腸炎は感染・中毒・消化不良・アレルギーなどが原因で腸の粘膜に炎症を起こす病気です。主な症状は下痢ですが、下血・粘膜の排出、食欲低下、嘔吐、腹痛、脱水なども酷くなると出てきます。
時には、亡くなってしまうこともあるので、注意が必要です。また、炎症が小腸で起きているのか、大腸で起きているのかによっても症状が変わってくるので、よく観察しましょう。
・小腸性の下痢→便の量が多くなります。また、おならもよくするようになります。
小腸は栄養を吸収する場所なので、小腸性の下痢になると栄養が吸収できずに体重が減ってしまったり、貧血や体内のたんぱく質の減少を起こすこともあります。
・大腸性の下痢→血便や粘液便になります。そして、排便回数がかなり増えます。
大腸は水分の吸収を行うところなので、大腸性のげりの場合は水分が吸収されなくて、液状の便になります。栄養は小腸で吸収することが出来ているので体重の減少などの症状はあまり見られないです。
では、このようにお腹の調子が悪くならないようにするにはどうしたらいいか。
大事なわんちゃんが苦しむ姿を見なくて済むように、どう予防したらいいのか。飼い主さんとしては気になりますよね。
病気を防いで腸内環境を整えるために サプリメントを活用してみよう
病気の予防をするために腸内環境を整えるためには、まずは食事です。消化性が高く、腸内細菌のバランスを保つような食事をまずは心がけます。
でも、それだけでは足りないこともよくありますよね。そんな時には、サプリメントを活用します。適切な食生活とサプリメントで足りない部分を補うことによって、腸内環境を整えることが出来るんです。
サプリメントはたくさんの種類があります。薬局とかでよく見たことがあるのだと、マルチビタミンとか鉄とかでしょうか?では、腸内環境を整えてくれるサプリメントとは何を選べばいいのか?
たくさんありすぎてわからなくなりますよね。でも、ほぼ人間と同じなんですよ。人間のお腹にいいって言われるサプリメントはわんちゃんのお腹にもいいものなんです。
もちろん与える時は、わんちゃん用のものを与えて下さいね?
例えば、乳酸菌がわかりやすいでしょうか?乳酸菌は人間のお腹にいいですよね。この乳酸菌というのは、わんちゃんのお腹にもいい作用があります。こんな感じで、人間のお腹にいいもので尚且つ、わんちゃん用のものがあるサプリメントを探していけばいいんです。
この、お腹にいいものというのがプロバイオティクスと呼ばれています。
プロバイオティクスというのは乳酸菌とかビフィズス菌とか腸内細菌のバランスを整える(善玉菌UP)働きがあるもののことを言います。
ヤクルトが有名ですね。
こんな感じで、「サプリメント」と漠然と考えると迷ってしまうこともありますが、自分たちと結び付けて考えるととても分かりやすくなりますよね。
ぜひ、サプリメントを有効活用してわんちゃんの腸内環境を整えてあげて下さいね!!
※下痢などの症状がある時は自己判断せず、まずは動物病院に行きましょう。
※動物病院に行くときには便を持参して下さいね。
※普段飲んでいるお薬がある子や療法食を食べている子は、必ずサプリメントを始める前に獣医師に相談して下さい。飲み合わせが悪い場合があります。(薬や療法食の効果が減少したり、逆に増幅してしまったりすることがあります)
投稿者プロフィール
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犬をこよなく愛して20年。とある田舎で犬たちと暮らしています。
犬を飼っている方の疑問やお悩みを解決し、微力ながら犬と人が幸せに暮らせる社会づくりに貢献していきたいです。
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