![犬の歯石除去にはどんな方法がある?3つの方法をご紹介します!](https://lovely-lovely-pets.com/wp-content/uploads/2020/02/image-22.png)
ご自分の歯石の除去をしたことはありますか?
ある程度の年齢をすぎると、歯医者さんで定期的に歯石を除去したほうがいい、 といいますよね。犬の場合も同じです。
犬の口の中は人間と違ってアルカリ性なので虫歯にはなりにくいといわれていますが、 実は歯周病になりやすいのです。歯周病の原因は、歯石や歯垢です。
イギリスの研究報告によると、3歳以上の犬の8割が歯周病にかかっている 可能性があるそうです。
犬の歯石は、どうやって除去するのでしょうか?
ここでは犬の歯石除去の方法についてご紹介します。
犬の歯石除去には大きく分けて3通りのやり方があります。
自宅での歯石除去
![自宅での歯石除去](https://lovely-lovely-pets.com/wp-content/uploads/2020/02/image-23.png)
飼い主さんによる自宅での歯石除去です。
歯石というのは、細菌の塊である歯垢がドッグフードなどの食べ物に含まれる 糖分を栄養にして増殖し、唾液の中のカルシウムやマグネシウムと結合して 石灰化したものです。
歯ブラシなどで落としきれるものではないので、スケーラーなどの 特殊な道具を使って削り落とすことになります。
自宅で歯石を削ったことで、気になっていた口臭が減った、という話も聞きます。
ふだんから歯磨きをして口の中に触られることに慣れている愛犬なら、 飼い主さんが歯石を除去してもおとなしくしているかもしれませんね。
でもスケーラーなどの道具は歯ブラシと違って先端がとがっているので 力加減が難しく、慣れないと飼い主さんも愛犬も疲れ果ててしまうことに。
歯の表面を削りすぎたり、かえってエナメル質を傷つけてしまうこともあるそうです。
また歯茎を傷つけて出血させてしまったりする可能性もあります。
歯の周りはなんとか除去できたとしても、さすがに歯周ポケットなどの 奥のほうまではきれいにすることはできません。
動物病院での全身麻酔による歯石除去
![動物病院での全身麻酔による歯石除去](https://lovely-lovely-pets.com/wp-content/uploads/2020/02/image-24.png)
獣医さんによる、全身麻酔をかけての歯石除去です。
事前に血液検査などの検査を行いますが、歯石除去だけでなく必要に応じて 歯周病の治療なども行うため、その他の検査をする場合もあります。
また全身麻酔を施すための検査も行うので費用は高額になります。
犬の大きさや体重によって異なりますが、だいたい2万円から8万円くらいになるそうです。
麻酔をしての歯石除去なので、除去の際に痛みが生じやすい歯周ポケットなど
奥のほうまでしっかりきれいにすることができます。
無麻酔での歯石除去
獣医さんによる無麻酔での歯石除去
有資格者である獣医さんによる、麻酔なしでの歯石除去です。
麻酔による体への負担がないため、高齢の犬や持病のある犬でも対応してもらえます。
短時間で終わる上に、全身麻酔に比べると費用は安くなります。
ただし歯周病の治療が必要な場合や骨折の可能性がある犬、
暴れて処置できない犬などは、獣医さんが麻酔をするかしないか判断します。
また痛みをともなう歯周ポケットなどの歯石除去はできないそうです。
ペットサロンなどでの歯石除去
動物病院以外での無資格者による歯石除去です。
費用は安く済み、麻酔による負担はありません。
しかし歯石除去時や除去後にトラブルが発生しやすいといわれています。
麻酔なしでの歯石除去はこんな様子です。参考にしてみてくださいね。
3つの方法のメリット・デメリット
自宅での歯石除去
メリット・・・安い。
デメリット・・・きちんと除去できているかわかりにくい。犬が嫌がると処置できない。
病院での全身麻酔による歯石除去
メリット・・・有資格者により歯石を完全に除去できる。歯の表面をつるつるに仕上げることができる。全身麻酔のため犬が暴れることがなく、落ち着いて処置できる。
歯周病の治療などにも対応してもらえる。
デメリット・・・麻酔をすることに飼い主さんが不安になる。高額である。
無麻酔での歯石除去
メリット・・・全身麻酔に比べて安い。有資格者による処置なので安心できる。
高齢の犬などでも対応してもらえる。
デメリット・・・痛みが生じる部分の歯石除去は不可能なので、完全に取りきることはできない。そのため歯周病を完全に予防できるとはいえない。
暴れる可能性のある犬や持病のある犬などには不向きである。
無資格者による処置の場合、トラブルなどになりやすい。
まとめ
![まとめ](https://lovely-lovely-pets.com/wp-content/uploads/2020/02/image-25.png)
犬の歯石除去の方法は
①自宅での歯石除去
②全身麻酔をかけての歯石除去(動物病院など)
③無麻酔での歯石除去(動物病院やペットサロンなど)
の3通りです。
愛犬の歯石をどうやって除去するかは、飼い主さんの判断しだいですが 歯石除去の方法により、それぞれメリット・デメリットがあることを 知ってほしいと思います。
自宅で歯石除去を行うにしても、一度獣医さんに相談してみるといいかもしれません。
そして動物病院で行うなら、事前に細かく説明をしてくれて質問にきちんと答えてくれる 獣医さんを選ぶことをおすすめします。
歯周病にならないように、定期的に愛犬の歯のチェックをするといいですね。
投稿者プロフィール
![山本](https://lovely-lovely-pets.com/wp-content/uploads/2020/02/dog_akitainu-150x150.png)
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犬をこよなく愛して20年。とある田舎で犬たちと暮らしています。
犬を飼っている方の疑問やお悩みを解決し、微力ながら犬と人が幸せに暮らせる社会づくりに貢献していきたいです。
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